何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

今流行の(一般人の)お嬢様でないのであれば謎過ぎる人物では

58歳娘が青ざめた…母から「9000万円の自宅」を相続した後に届いた「突然の支払い請求」(世古口 俊介) @moneygendai

対応が色々謎過ぎる。そもそも遺留分の発生を理解して無い時点で不思議な話で、長期の定期預金や有価証券を所有している程度の資産を持つ人間であれば普通はそれなりの調達先を理解しているはずで最初に銀行いくかと

 

百歩譲って、遺留分という言葉を知らなかった、相続の手続きはわからなかったとして、その場合、普通は書籍の一冊でも買うだろうし、それ以前に、評価値で9,000万円の価値が付く土地・建物の相続をする程度であれば士業の方が関わっていると思うが。

 

この評価値9,000万円は、無知な人間が対応したとするのであれば納税時の算定額をベースにしていると想像されるので、市場価値で考えるとそれ以上の可能性が高い。

つまり、億超えの物件の相続であると想定されるので、そんな、石を投げてあたった人が体験した、という話しではないし、田舎であればなかなかの規模の物件で、都市部でもマンションなら億ション確定、土地付きでも少なくともそれなりの大きさか、余程の好立地にたつ一軒家という程度であり、決してだれでもお目にかかるようなものではない。

 

それ程の規模の不動産を持ち、生前に遺言状を準備する親、そして自宅のリフォームをなかなかの金額(妹への支払で、リフォーム後に残っていた手元資金で500万支払っているとあるので、おそらくはリフォームは1,000万以上かけているのでは?)を支払う程度には現預金を持ち、コメントにもかいたように、それとは別で定期預金、有価証券を保有する人間が、士業とのつながりがないというのは謎過ぎる。

 

さらに百歩譲って、本当に無知で、よくわからんが、いつの間にか定期預金も行いつつ、手元現金が1,500万以上あり、そして持ち家(戸建て/マンション不明)を持つ程度の人間が、士業と一切関わりが無いとしよう。

 

だが、その場合でも、それだけの資金を有している時点で、普通は銀行の窓口で相談すれば何とでもなる話しで、それこそ自宅もあれば、相続した実家もある複数の不動産保有者なわけで、まず最初に手を付けるべきが銀行だと思うのだが。

 

何故か資金調達に奔走したとあるが、その中に銀行はなく、最後の最後に士業の方からの助言で銀行から借り入れたという辺りが現実だとすると、余りに謎過ぎて、記憶喪失になりそうなぐらいの衝撃は受ける。

 

そもそも、不動産の名義変更はなかなか面倒だし、現預金を1,500万円妹が継承したとあるが、それであれば恐らくはいずれかの口座を相続手続きしているだろうし、その時点で、これだけの資産があるのであれば銀行サイドから相談に何時でも乗りますよと声がけがあるだろう。

 

それすらないというのも謎で、一切の情報に触れず、不動産関連の相続手続きは無事完了し、口座資金も分配完了しているという事の方が奇跡ではないかと。

今時の銀行窓口は相続資産である時点で遺産分割協議書等の法的効力のあるものがないと本人以外、相続権を持つ人間であっても資金の移動は認めませんから、銀行をだまして移動させた以外の正当な手続きを取ったのであれば、遺産分割協議書かそれに変わる何かは準備して対応しているわけで、何故かそういった知識と手続きは踏めているご様子。

 

それに謎なのは物件を処分しないという選択。

いや、自宅を持っていないというのであれば判る。

将来への備えもあれば、資産としても継承する価値もあるだろうし。

 

でも、姉は既に自宅を保有しており、さらに恐らくは1,000万円以上かけてリフォームまでしているわけで、不動産を複数所有するメリットはまずない。

特に現金に困っている状況下で、銀行融資を受けたとして、有価証券も売却しているわけですが、銀行融資の返済原資はどうするのかも謎なわけで、既に58歳の姉が、ここから定年までの間にどのような方法で銀行融資を返済するのか謎過ぎて、名探偵コナンばりに謎が謎を呼ぶ展開。

 

そもそも銀行融資を受けるなら有価証券は売却すべきではないし、有価証券を売却するのであれば、つまりは不動産の維持を目的とするわけだから、一層の事、借入するよりも定期預金の解約でも影響は限定的だと思われる。

 

逆に、いや、この姉は収入が長期的に安定しているから、定年まで数年だけど、借入の返済が問題ないのよ、という事であれば、そもそも全額借入からの対応でも良かっただろうし、有価証券を売る意味がないわけで、さらに謎は深まります。

 

また、記事中にはないが、妹はそんなに待てない程度の逼迫具合だったのだろうか。

 

険悪になったというが、そもそも遺留分の意味が理解できればそもそも姉の側には何も主張できる事はないわけで、そしてその相続資産の中で現預金が1,500万しかないよという事であれば、不動産の売却の議論にもなりますし、少なくとも売却しないことを姉が選択できている時点で、時間的猶予はあったのだろうと、つまり姉が遺留分の手続きについて理解し、支払う事を約束した時点で、資金調達に奔走する時間もあるし、その後銀行借入の手続きを行う時間的余裕もあったわけです。その時点で、おそらく半年程度は余裕があったでしょうし、それ以前に、妹サイドとしていつまでに払え!という程度の圧はかけていなかったのではないかと。

かけていたとしても相当緩い圧で、どんな事情があったかわかりませんが、姉に一方的に財産を継承し、自分には遺留分が発生する程度にしか相続させてもらえなかった妹からすれば、相当我慢して対応していると思いますが。

 

仮にそうであれば、そもそも私であれば、実家の処分について相談した上で、処分後の現金支払いを行うという約束と、仮に処分ができない(売れない事はままある)場合は、いつまでに支払うという事で分割払いを提案しますし、そういった対応を行う事もそれほど珍しくありません。

田舎であったりすると、その物件に親だけでなく子供の一部世帯が同居している事も少なくありませんから、物件を即処分とはいかない事もあるわけで、そういった時も含め分割払というのは決してないわけではありませんし、おそらく士業の方が真っ先に提案するかと思います。

 

仮にそういった手続きを一切採らず、漠然と対応していたのであれば妹が憤慨したとしても私は妹が真っ当で、姉が流石にお嬢様過ぎて妹に肩入れしたくなりますね。

 

なんというか、相続手続き云々の話よりも、この姉は自身の資産に応じた知識を有していない事や、適切に相談できる士業の方が周りにいなかった、そういった事が最大の不幸で、むしろ妹は遺留分で納得してくれている上、おそらく実勢価格での査定すら要求していなさそうですし、資金調達の間はちゃんと待ってくれているわけで、相当優しい妹なのではないかと。

 

もっとも、最大の謎は、姉が自宅持ちである点で、普通実家を相続するようなケースだと、親は子に実家の扱いをそれなりに相談するものではないかと。

仮にしていないとしても、姉は既に自宅持ちであり、リフォームをする程度にはその家に愛着が湧いている事を親だって理解しているだろうし、その状況下で不動産をそのまま継承させるような遺言を残す時点で相当アレだと思うが。

仮にどちらか(姉か妹)に実家の家屋を相続し継承して欲しいという希望があるなら、姉を対象にするなら姉が自宅を建てる時点で話すべきで、逆に姉が自宅を建ててしまったのであれば妹に相続させればよいだけだったのではないかと。妹も既に自宅を建てているのであれば、それこそ双方わざわざ実家に転居する選択をするのか?という疑問がでてくるわけで、ただの資産でしかなく、どちらが相続しても使い道がないただの資産に過ぎないので、もめる事は容易に想像できただろうと思うが、億超えの資産を作る程度の人間であっても、そういった配慮ができないという事実の方が、毒親味があって非常に辛い。

 

なんというか、親、姉、妹、登場人物の中で普通に真っ当ななのが妹で、あとは謎な資産持ちの親と姉というシンデレラのような状況を想像せずにはいられない記事で、いつか妹さんにお会いする事があれば、励ましてあげたいな、という程度には妹に同情する記事だった。