相手の失点は自分の得点ではない(N周回)
電車内で電話に出たお姉さんに、近くにいた中年男性が
からみ方は問題があると思うが、少なくとも「おっさんがダサい」という話しではない。指摘の仕方や、その後の対応が間違っているという事と、根本的にルールを守ってないのはどっちもダメでどちらが良いではないよ。
嘘とか云々の判定はどうでもいいんだけど、根本的に、ブコメ全体で考えて欲しいのは、そもそもどっちも「たんなる迷惑なお客様」なんだと思うんだよ。
少なくとも現状のルールでは。
まず、今の所電車内や飲食店内では通話はしないでね、というルールになっているので、どんな事情があれば、とりあえずはルール違反に変わりは無い。
で、おっさんの方も、指摘した事自体は別に良いとして、その後、通話を止めたあともしつこく絡んでいたのであればそれはダメ。
この時点で、ルールを破った女性も、しつこく絡んだおっさんも、結論はどっちもダメ。
なんかネットに多い勘違いが、相手が間違った事をするとなぜか自分の間違いが消えて無くなるような錯覚を起こしている人がいるんだけど、そんな事はない。
このケースは、普通に考えてどっちもルール違反・マナー違反なだけで、ダサい云々をいうなら、どっちもダサいわけで。
政治家の問題の時も同じ指摘を何度もしていますが、相手の失点は自分の得点ではないんですよ。
少なくともスポーツを除くと。
ただ、スポーツも相手の失点で勝てるというのは、あくまでも自力が有る場合で、根本的に圧倒的に力で劣っていれば、1度の失点程度で試合を投げ出さなければならないほどの事態にはならない。
CL決勝もミス云々という話しもあったけど、あれはそれ以前に選手層の厚さが致命的に響いていて、エースの負傷交代時点でもう詰んでたわけで。
話がそれましたが、まぁ、スポーツでは相手が失点する事で点差を広げる事もできますが、実社会でそれをやるのは単なるパワハラやモラハラです。
わかりやすく言えば、相手の弱みにつけ込んで陰湿にプレッシャーをかけ続けるというもので、今回の件でいえばおっさんがやっている行為と同じです。
このおっさんの行為を否定するなら、その点もちゃんと理解しないと、批判している自分がおっさんと同じ事をやっているに過ぎない「ダサい」人間になりますよ?
もっとも、電車内で通話NGというルールがどうなのか、という議論はまた別の話ではありますが、それを変えるという場合はもっともめそうですが。
なぜなら、ルールを変えても「五月蠅い」とクレームをつける人が消えるわけではないですからね。
だからこそ、そういった場合でも、冷静に、客観的に議論できるようになるには、こういった時に、ただ「雰囲気」で善し悪しを決める、判断するのではなく、そもそもどういった状態であったのか、どうしてそうなったのか、など全体を見て考えるようにしなければならないと思います。
文字を点で追いかけるとそういった部分について思考が停止してしまう事が多くなりがちですから、そういった意味でもそれこそ面で受け止めるような考え方をできるようになるほうが、まぁ、変化に富んだ社会では柔軟に対応できてよいと思いますよ。
他人の行っている行為だと、自分は冷静に、理性的に評価していると思いがちなんですが、実際の場合では、多くの人が「雰囲気」でしか判断できていないと思うので、その点はご注意頂きたい。
そんな日でした。