何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

レイシズムと歴史的の取り扱いについて

お遍路休憩所に外国人排除の紙 「差別許されない」と霊場会 - 47NEWS(よんななニュース)

差別は当然いけない。一方で変なシールを張っている(?)のであればそっちも同時に対処すべきでしょ。報道の公平性の観点でいえば両方の事象について掲載すべきなんだけど、なんで一方だけなんだろう?不思議な記事

 こちらの件について、id:houjiT氏より以下コメントをいただきましたのでその点について。

別の報道によると道順を示したステッカーだということですよ。レイシズムの価値観から来てますから、「気持ち悪い」を素直に受け取らないほうがいいかと。 http://goo.gl/20XEht

 

なお、上記のコメントは誘導の為に変更ずみですので、その点ご了承ください。

 

まず、コメントをいただく前からその内容は知っておりました。

 

で、僕が気になっているのは以下の2点です。

 

(1)外国人向けにということであれば、韓国語よりも中国語や英語にすべきだと思う(今回張られているのはハングル単体のもので外国人向けというわけではないので)し、何より併記すべきと思う。

 

(2)この報道いろいろ調べると美談と反感の両方がでてくる。美談としては、体験談を中心に外国人に広げたいという素直な反応。反感については、そもそも歴史的なモノに近代的な行為で踏み入れるのは適切なのかという点と、そもそも許可を取っていないところにも張っているという指摘(事実は相当わかりにくいので、特に後者は微妙な話題ですが)。

 

以上の2点を踏まえて、事の顛末が完全には見えないなというのが私の感想です。

 

特に訪日外国人数でいえば、中国・香港・台湾を足すと全体の過半数を持っていますから、本当に広めるであったり、訪日外国人の為ということであれば、中国語+英語が一番ベストなはずなんですよね。

 

基本的に私自身は訪日ビジネスの議論もしたことがあるので、全然こういうことはありだと思います。一方で、高野山や尼寺のような事例(女人禁制という問題や男子禁制という問題)もありますから、歴史や文化の取り扱いにはかなりの神経を使うべきという事も感じます。

 

公式に”先達”として認められているというのはそうなんですが、一方で、”先達”として認めるという事と、その認定を持って、国内でなんでもやっていいというのは違うかなと。前者は団体の行為で後者は権利や法律の話なので。

 

これ問題の一端としては、ハングルだけでなく、中国語、英語、ハングルの併記にすれば少なくとも反応も違ったと思うんですよね。

ハングルがいけないのではなくて、ハングルだけにする意味が本質的な議論上ないよねってことが、結果的に付け入るすきを与えているわけで。

だいたいのところ、現状は日本と韓国は関係がよくないですから、良い事をしても、こうやって反論・反感を持つ人はいるわけです。

ですので、やはり付け入られないという事は大事だと思います。

 

で、本来はそういう事も含めてちゃんと議論しないと、反感を持っている人はいるわけで、そこと対立ばかりしてもしょうがないかなと。

 

ただ、あの張り紙の内容が適切でないのは確かなので、元コメント通り、差別はいけないので、やめるべきで、同時に問題点はちゃんと議論をしましょうというのが私の意見です。