何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

いろいろありましたがこれで終わり。

 

今日。 - 渡辺明ブログ

当然の事ではあるし、時間もかかりすぎた。けどもまずはその一歩をちゃんと踏み出したことは評価する。自己の考えが受け入れられない事は誰にでもある。その時にちゃんと向き合えることも一つの大事な事だと思うよ。

2017/05/25 12:43

 

まぁ、最終的には成るべく形になったのかと。

 

唯一、ブコメIDコールでいくつかご意見をいただいていたものの、レスをしなかったのが本件です。

 

理由はいろいろあるのですが、当事者以外の意見に耳を傾ける事には基本は意味がないので、そこで盛り上がる事にはあまり加担したくないな、という点も多少あり、あえてどのような形であれ結論がでるまでは意見としてそれ以降はまとめない事としていました。

 

今回こうやって渡辺棋士自身が結果を報告していますので、個人的にはこの結果があるべき形であるとは思いますし、まぁ、欲を言えばできればもう少し早く実現すべきであったとは思います。

 

あくまでも個人的な意見や考えですが、僕個人は渡辺棋士は心の底から全ての事について納得はしていないとは思います。

その事自体はやむをえないと思いますし、逆に僕がそういった立場であっても、葛藤、つまり自分は正しいはず、という気持ちであったり、自分は将棋の為に、という気持ちであったりと、渡辺棋士自身の正しさに基づき行動し、それを信じていた、いまもいるのであろうとは思います。

あくまでも僕がそう思っているだけで、そうでない事も当然ありますが、そう思われていてもそれは間違いではないという事ですね。

 

その事は何人も否定する意味がないのですが、その話と、組織としての立ち居振る舞いとは別であると考えます。

 

将棋を個人間で指すだけであれば、将棋というルールのみで良いですが、将棋連盟という一つの団体があり、その組織の中に属する以上は、結果として組織が一つの決着をつけたのであれば、それはそれに組織人としては従うしかないという意見です。

 

また、繰り返しになりますが、今回の一件はやはり権利を剥奪するまでのプロセスがあまりにも稚拙過ぎます。

 

これほど強引に進めるのであれば、せめて第三者委員会では覆せないぐらいの客観的な証拠を複数提示するぐらいの状況でなければなりませんが、伝わってくる限りでは、結果から推測されるものであったり、限りなくそう思われるという程度のものに過ぎません。

 

当然、棋士にのみ公開されている情報もあるので、全てを知りえているわけではありませんが、ただ、その情報を用いても結果的に第三者委員会としては黒とは断定しないと結論付けているわけで、その結果としてプロセスの杜撰さ、言い換えれば、なぜ第三者委員会が黒といえないようなものを、異例の形で認めるようなプロセスを踏んだのか、何度も言いますが、剥奪する前に、第三者委員会の設置と検証をすべきであって、それ以外のなにものでもありません。

 

先日、ドルトムントのバスが爆破されるという事件がありました。

私はあれをリアルタイムで追っていたのですが、あのCLの開催日の設定でも思いましたが、その結果を誰が望んでいるのかと。

選手が不安定な状態で戦う事に何が意味があったのかとも思うし、その結果、サッカー界に残るのは金が最優先であるという結論でしかありません。

 

竜王戦についても止むを得なかったという意見もありますが、私は、棋士にとって最高峰である竜王戦の対極という真剣勝負の場を、不正という棋士にとってもっとも不名誉な形で権利を剥奪するというのは、まさに選手やファンの気持ちを置き去りにした運営の怠慢でしかなかったと思います。

 

事実、対戦相手の丸山棋士は「日本将棋連盟の決定には個人的には賛成しかねますが」という意見を述べるという異例の事態になっていました。

 

当然、組織としての問題という一面もあったと思います。

なぜ、一部の棋士の一部の意見のみでここまで杜撰なプロセスでこれだけの事を進めてしまったのか。

連盟とは特定棋士の私物化したものではないのか、もっと言えば、不正疑惑すら連盟の派閥争いに利用するのか、という疑念すら沸く状況です。

 

また、棋士であったからこそ不正が許せないという気持ちはわかります。

が、棋士であるからこそ、その不正という行為を告発するのであれば、慎重な判断、適切なプロセスが必要であって、それは自分にとって万全であればよいわけではなく、連盟という組織全体にとって、少なくとも、連盟の多くの棋士にとって納得がいくかたちのものでなければならず、それが結果的に軽んじられたのであれば、それはどんな理由であれ仕方なかった、というレベルでは済まされません。

 

例え疑念をもったとしても、それを疑念であるうちは、断定できるまではそれは結局はただの疑念であり、個人の意見、一部の棋士の意見であるに過ぎず、であればそれこそ臨時の会合を開き、一部の理事や棋士が勝手に判断するのではなく、ちゃんとそういった疑念があり検討しなければならないことを明らかにし、最初から第三者を踏まえて行うべきだったのです。

 

正直、今回の一件は、関係者が違えばおそらく違った結果であったと思います。

不幸、偶然、過去のやり取り、派閥、いろいろなものが絡んでのこの結果です。

 

ただ、それであっても、やはり組織として一つの結論がでた以上は、組織に属するのであれば、やはりその方針と結論に対して、本心は別としても沿った対応をすべきであって、それ以外に連盟にも、連盟に所属する棋士にも現状は選択肢はありません。

 

ともあれ、記者会見も開かれ、三浦棋士自身の口から、それ以上に表情からみてもこれで終わりであるという事が良くわかる記者会見であったと思います。

 

当然、万人にとってこの結果が納得いくものでない事はわかります。

ただ、それを蒸し返すというのは、おそらくはサプライズであったという渡辺棋士の謝罪すら無にする行為でもあるので、僕はこれはこれで議論は終わりであるとの考えです。

 

不満、情報不足、怠慢、杜撰さ、どこをとっても、誰にとっても非常に不満足で最低なやり取りではありました。

当事者にとっても、関係者にとってもです。

 

が、であっても終わりです。

 

個人的には、次、三浦棋士と渡辺棋士が直接戦う事があったとき、この事件について話題が先行せず、一つの対極として扱われ、平穏な環境が戻る事を願います。

 

渡辺棋士にとっても辛い時期ではあったと思いますし、それは間違いないことだと思います。

 

だからこそ、これで綺麗に手打ちとして終わりにし、関係者、ファン、全ての人が将棋というものでのみ話せる環境にもどっていただければと、一ファンとして切に願います。