何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

間接コンバージョンという指標がある限りは改善はされないかなと

 

井上純一(希有馬) on Twitter: "俺だけじゃないと思うんだけどなあ…… https://t.co/83ztLY0zLn"

言っている事も気持ちもわかる。が、広告管理をしてみると分かるけど、ネットビジネスの場合新規の導線について一定の割合でそれが効果がある事が明らかな上、今のネットの仕組み上それ以外に良い方法がないのが現実

 

難しいかな。

 

なぜ無意味だと感じる、こういった興味関心に基づく広告掲載を行うのかという点で言えば、一つは「その興味が既になくなっている」事を広告配信者が知るすべがないという点にある。

ただ、仮に広告配信者がそういった事を知りえたとしても、それでも一定の露出は継続されることにはなる。

 

というのも、商品にもよるが、大抵の場合、獲得単価というものが設定されていて、1件の成約を獲得する事に使えるコストというものがある。

その獲得単価は、単純に言えば露出の割合によりコントロールされるわけだけど、この露出した広告そのものの直接的な制約率は実際はそれほど高くない。

 

例えば、ある広告をある場所にだけ掲示した場合、その広告がよほど有効な広告(例えば、特定アイドルの限定広告のようなもの/消費者側が自ら行動を起こす類のもの)でない限りは、実はそれほど効果はない。

 

広告とは網掛けのようなもので、面で消費者をとらえるという考え方がある。

ある場所だけでなく、いくつかの場所で広告を表示する事で、消費者にその商品やサービスを「認知」させる事が第一歩で、その先にやっと制約というものがある。

 

その影響や効果の一つとして間接コンバージョンというものがある。

仮に広告を閲覧したり、その広告経由で商品ページへ到着したものの、結果として購入に至らないユーザーがいた場合、そのユーザーは興味が非常に高いユーザーとなる。

そのユーザーをそのまま離脱したままにした場合、当然機会損失を起こしたことになり、広告管理の責任者として「やらかした」という事になる。

で、それを回収する仕組みとして、関心の高い消費者に面で広告を出すことで、関心が高かった利用者を改めて獲得できる可能性が高まるという事だ。

 

これは、直接広告がでており、それをクリックしてもらうという事にそれほど重きはなく、実は、消費者に「あ、そういえば」とその商品の事を思い出してもらう、関心があったという体験を思い出させる事が重要となる。

 

結果として、興味があった体験を思い出したユーザーがその後商品やサービスを購入してくれれば、それが成果となる。

 

当然、購入状態を含めた利用者の細かい情報が得られれば出す意味がないという事にもなるかもしれないが、実際のところ重複購入をするようなユーザーというのも一定数いるので、そういった情報が得られる場合であっても、ある程度商品によりそういったコントロールに差はでるかと思う。

 

日用品の場合、仮に購入済みであっても購入サイクルは比較的短い上に、異なる商品が提案された場合であってもお試しで買ってもらえる可能性は高い。

エンタメ系も同様で、類似するもの、重複するものであっても何気に関心を引くことが多く、これも重複しやすい傾向にある。

逆に単価の高い商品であれば当然そのもの自体は重複させる事に意味はないが、ただ、そういったものは周辺サービスやオプションの販売等にも影響を及ぼすので、例えば家を探すと保険の広告もでるみたいな話で、そういった情報が連鎖的に影響を及ぼすことで、意図せず重複した結果をもたらしてしまう事がある。

 

結局、人間の行動の結果として効果が高い事が明らかである以上は、今の仕組みを変えることができないと恐らく改善は見込めないと思う。

 

皮肉な事に、それを改善する仕組みとしては、個人を特定されない形での、より高度な情報共有とその活用の仕組みの実現しかないわけで、恐らく時代の流れとしてそれを受け入れる余地は世界的にないので、この矛盾が解決する事は、当面はないだろうなと思う。