何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

ブラック企業やパワハラやモラハラが生まれるのは結局「自称普通の人」からという事

 

女性からすれば「トランス女性」はそれだけで怖い存在なんだって事を分かってあげてほしい

大抵の物事は「私達にとっては・・・」という意見であって、女性云々の事例だけが特別なわけでもないかと。例えばある人達が黒人は危険と言った場合「私達にとっては・・・」と言えば偏見ではなくなるとでもいうのか

安倍首相が慶応大病院に入る | 共同通信

しかし本当に日本人の糞加減には呆れる。嫌いな人間相手であれば何を言ってもいいし、何をやっても良いと本気で考えている。退陣要求は問題ないが、その話しと病気に対して平気で侮蔑する行為は次元が違う異常者だろ

 

この二つの記事を見ていて思うのは、本当に日本には自分が差別や相手を侮蔑しているという意思が低く「私の考えは当然で普通の事で問題無い」と本気で考えている人ばかりで、そりゃブラック企業が無くならないわけだ、と思う。

 

前者の議論で言えば「私達は怖いのです」という声はわかる。それは個人の感覚でありそれを否定する事はできないし、意味はない。例にも書いたが、例えば日本でも昔から悪い外国人のイメージとして非白人を使っていた歴史は明らかにあり、アジア界隈で言えば中国系がマフィア的な位置づけにされているのと同じ構図だ。

これ自体特に何か具体的な話しがあるわけでもなく、何となくそういったイメージがあるだけで、そこから漠然としたイメージが広がり、結果として具体的な内容もない、ただ漫然とした「空気」のような共通認識が生まれ、結果として差別的なイメージが拡散される。

結果として、何も具体的な何かが起きたわけでもないにも関わらず、そこに具体的な被害が存在するかのような話しになっていき、結果として、言われもない批判や差別が生まれる。にも関わらずその「空気」のようなイメージにより当事者は「これは当然でありなんら問題無い」としてしまう。

 

まさにこれはアメリカで言われる「黒人の中には危険な人間がいた」という、そりゃ白人にだっているだろうし、東洋人にだっているだろうよ、というレベルのものでしかないにも関わらず、勝手な正当化を図り自分達の聖域を作る。

 

後者の話でいえば、安倍政権や安倍氏が許せない人や、納得できない人は多くいるだろう。私自身、説明責任が果たせていないものは多数あるし、少なくとも新型コロナウイルス対応についても、全てが失策とは言わないが、少なくとも失点は多く、もう少しどうにかできただろうし、彼が政権運営という意味でも、政策運営という意味でも既に詰んでいるという事は明らかで、こういった時期でなければ速やかに退陣していただきたいと思う。

 

が、その話しと「体調が思わしくない」という話しや「病院に立ち寄った」ような話しが出たときに対して「だったら辞めろ」であったり「どうぞXXXして下さい」のような低俗な言葉をぶつける事についての正当性は全くない。

 

そもそも、仮に首相が入院したとして、別に副首相が業務を代行しないとは言ってないわけで、これは明文化されている手続きがあり、国政運営においては一切の問題がない。元々総理臨時代理/副首相というものはその為に発足時に任命されるものであって、仮に首相が入院する自体になれば自動的にそのトリガーにより業務は総理臨時代理/副首相によって継続される。

そこまで日本のシステムに不備はない。もっとも万全でもないが、その程度の事は想定されているし、近年でもそのシステムに関する議論や行動が含まれる事例があったわけで、少しは勉強すべき。

 

結局、批判をしたいので批判のネタを探す人からすれば、相手が本当に病気であるのかどうかは関係が無いことがわかる。

普通こういったときは、後からこれが仮病や言い訳であったとわかったときに、人は怒りを覚えるものである。嘘をつかれた、裏切られたという事について。

 

しかし現時点では何もそれはない。

少なくともこの「病院に立ち寄った」であったり、「体調が芳しくないようだ」という話しについて具体的な事実はなにもない。ただ、誰かの発言であったり、そういった自称について発信されただけに過ぎない。

なので、現時点でこの話しについて暴言を吐くというのは、そもそも関係のない話しを事由にして、当事者を否定する事が目的である事は明らかだ。

 

この構図は上司が部下を虐める時や、ブラック企業などで企業が従業員を追い詰める時につかう常用手段でもある。

本来関係の無い事象について、もっともらしい理由を付けて相手を批判したり、誹謗中小した上で「でも貴方が悪いのだから」というさらに精神的に追い込む時の常套手段だ。

 

こういった事を、政治家相手であっても平然と公然で言い放つ人がおり、それを当然の事のように受け入れる事ができるレベルの民度であるという事が、恐らくはブラック企業パワハラモラハラが日本から無くならない理由なのだろうと思う。

 

相手が誰であれ、超えてはいけな一線というものはあるし、批判と誹謗中傷は別次元のものであって、それを理解できない時点で終わっている。

 

おそらくそういった人には相手が人間には見えていないのだろうが、それは多くのネットや会社で相手を自殺に追い込んだ人間も同じ事を考えたいたり、実際に事後に語っている事で、自分がそういった人間と同じ行動や思考に到っているという事を理解して欲しい。

 

今はそれをたまたま政治家に向けているが、それは「政治家だから向けた狂気」ではなく「貴方が狂気を抱いき、狂気を抱いた時には他人を死に追い込む危険性がある人間」だからであって、そこははき違えないで頂きたい。

 

誰かに対して行った事は「誰」である事が重要なのではなく「それを貴方が行った事実」が重要なのであって、「誰」によってその行為や事実が免罪される事はない。

 

それがわからない限り、日本はいつまでもブラック企業パワハラモラハラ、差別や誹謗中傷というものがいつまでも「公然」と繰り返される国であり続けるのだろうなと思う。