今、ドコモの緊急記者会見を見ているが、非常に酷い内容だ。
何度も「今回の被害の対象になったのは『ドコモ回線をご契約でないお客様がドコモ口座を作られた場合』」という表現を行っているが、そもそもそうではない。
今回のドコモ口座作成自体は、第三者がドコモ口座を作成しているわけであって、極論言えば、ドコモ回線を契約している利用者が持つ口座に対しても被害が発生しうる可能性がある。
これは、ドコモが被害の原因を本当に理解していないのか、それともわかっていて意図的に「限定的である」という印象を植え付ける為の印象操作を行っているかの何れかなのだが、どちらにしても無責任でしかない。
これは酷い。
酷すぎて言葉がでない。
<補足>
より具体的に言えば、今回被害を回避できたのは「ドコモ口座を既に利用している利用者が自身の保有する正当な口座を既に紐付けを行った場合」のみであり、それ以外の全ての影響を受ける国内金融機関に口座を保有する全員が影響を受けるわけで、印象とは真逆でほぼ全ての人が影響を受けるわけで、恐ろしい話しなんだが。
<補足2>
あ、女性の質問者が私の指摘を質問し、そのケースは被害を受ける対象となると回答。いや、そりゃそうだろ。なぜ冒頭から「ドコモ回線をご契約でないお客様がドコモ口座を作られた場合」なんて意味不明な事を言い放ったのか本当にわからない。
<補足3>
消費者側が今できる防衛策への質問に「自分の暗証番号等は第三者に漏らさない努力」という謎な回答をしているんだが・・・。今回はおそらく漏らしていようがいまいが攻撃によりプロテクトが突破されているわけで秘匿状況に依存しない。それがわかっていないレベルの人間がセキュリティ責任者をやっているからこういう事がおきるのだろうと、容易に想像できるのが非常に情けない。
<補足4>
被害総額の質問に対してドコモ口座のⅠヶ月間の引き出し可能額が30万円なので、本件の事象が8月から9月にかけての2ヶ月間に及ぶので最大60万円と回答しているが、それは間違い。可能性の話しで言えば、同一人物の複数の金融機関が仮に被害にあった場合、同一個人の被害総額は60万円を超える可能性もある。
当然これはワーストケースではあるが、被害の可能性の総額としてはその回答が正しいわけで、あえて限定される回答にする理由はないのだが。
本当にこれ起きている状況についてわかってないんじゃないかな・・・このメンバー、一応日本で最大のキャリアの責任者なんだけどそれ自体が信頼を失う要因になるのだが・・・。