何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

我々が本当に問うべきは自治体の責任者

 

岡 秀昭 - 現場の医師から一般の方へ あわよくば失礼承知で政治家の方へ (百聞は一見にしかず)... | Facebook

これは自治体の首長は必読だと思うが。都もまだ病床数には余裕がありますが、とか言ってるから現場をどんどん追い詰めるわけで。先を見越して都として具体的な対策、対応、状況把握、情報発信を真剣にやってくれよ!

 

政府には政府としての責任がある。

それは当然問うべきだが、その国に落ち度があったとしても自治体の落ち度を問う必要がないわけではない。

それぞれの責任はそれぞれ問われるべきで、少なくとも都民は真っ先に都の無責任さに対しては声を上げるべきだと私は思う。

 

そもそも現場を回しているのはあくまでも各自自治体であり、具体的な活動は原則として自治体が行う事となる。

 

私は都民として、ほぼ全ての東京都知事の会見を仕事の合間にみているが、ハッキリ言って何もしていませんと宣言しているようなものだ。

 

わかりやすくというだけで、ただのパフォーマンスに過ぎない表現を多用し、具体的であたったり、より緻密な方法策については一切答えない。

本記事でも触れられているような「安全」という表現、つまり、都や国が各医療機関に求めた数値上の割合だけを比較対象として「都は十分な体制を準備できているので」としか言わない。

 

違うんだよ。

都知事、貴方は国政を担っているわけではない。

都知事として、一つの自治体を細かい所まで把握し、具体的で効果的な手段を講じる義務がある。

特に東京都は、明らかに国内でワーストクラスの管理状況で、常に最悪の数値を叩き出す自治体の一つだ。

状況の差により沖縄等他の自治体がワーストワンとなる事はあるが、実質そういった季節要因や状況に左右される自治体を除けば、常に東京はお荷物の筆頭であり日本全体の足を引っ張っている存在なわけで、その自治体の現場の責任者としての自覚はあるのか?

 

GoToトラベル自体は確かに国の事業で、その事業を進めた責任は国にある。

が、始まった以上、その状況下で都の感染はどのように変化しているのか、その変化に対して都の責任者としてどのようなアクションをとるのか、仮にそれがGoToによるものであれば、都の責任者として国に対して具体的にどのように働きかけるのか、そういった具体的な話しは一切行わない。

都が追うべき責任は、都に流入する人員だけではない、都から流出する人員についても配慮が必要で、移動については双方の方向について責任のある対応が必要だ。

そしてそれは、都民の生活を守る自治体の責任者である以上、その事をどのように守るのか責任ある対応をするのは都知事の仕事に他ならない。

 

「国がお考えになえればよろしいのではないでしょうか」

 

全く違う。

 

最終決定は当然国が責任を持って行うべきだが、現場でどのような変化が起きており、それをどのように対応すべきかは各自治体がもっとも把握し、そしてそれに対してどのような対応をすべきかというアイデアは常に現場として考えなければならない。

 

貴方は責任者としてGoToから除外するように働きかけるのかどうか、仮に働きかけるとしてもそれが受け入れられない場合、都としてはどのような対策を検討するのか、そういった具体的な事を都民に発信する義務がある。

 

繰り返すが貴方は国政を担っているわけではない。

ただのいち自治体の責任者に過ぎず、国と特別な関係をもった特別な首長という役割を演じる為にその椅子に座っているのではない。

 

国の問題を国に責任をとるよう述べるのはかまわない。

が、それ以上に、具体的でより現場を理解した効果的な対策を可能な限り考え、小さくともいっぽずつ前に進めるような地道な仕事が貴方に求められる事で、パフォーマンスをする事が貴方の仕事ではない。

 

例えば都の中の各区では足並みは揃っていない。

初期の頃でいえばPCR検査の実施開始時期ですら、大きな差があり、開始までに一月以上の差もあったように思う。そういった事も、都としての失策であり、都が区の状況を確り監視し、対応が遅れている区や市区町村があれば足並みがそろうように指導するのが貴方の仕事で、ただの傍観者になることではない。

 

逆にユニークで効果的な取り組みをしている区もある。

飲食店などに対して相談窓口を準備するだけでなく、個々に指導や評価をしより安全な環境となるようフィールドワークを専門に行う部署を準備し対応している所もある。

そういった効果的な活動を、特定の区の活動ではなく、都全体の活動として広げる、そういった旗振り役を行う事も求められるが、そういった具体的な取り組みについて当然語られる事もなく、取り組んだ痕跡もない。

 

貴方は何をしているのか。

ただ、色やロゴなどのパフォーマンスの道具作りには必死だ。

レインボーブリッジの色を変えてだれが、いつそれを意識するのか。

都知事会見程度でしか見られることのない指標をだらだらと発表し、なぜ黄色なのか、なぜ青なのかと論じる事に意味があるのか。

 

知りたいのは黄色か青かではない。

なぜその変化が起き、今後どうなる事が予測されるのか。

そしてその予想される変化を抑え込むために今何を実施しようとしているのか。

区や市区町村毎の活動や、それを都という単位で見たときに弱点はないのか、窓口や入り口となる区や市区町村に対して支援は必要ないのか、国のプランに無理があるとすれば、それを都や市区町村と協力してどのように補うのか。

それが貴方が都民に対して提供すべきもので、国との仲良しごっこをするために存在しているのではない。

 

都民の暮らしを守るのは国ではない。

当然国は国民の暮らしを守る義務がある。

が、それは都という自治体を通して原則行われるもので、都が「責任者は」とか「国がお決めになれば」等という事を都民に対していう事は許されない。

 

都民の生活を守る責任者として、自身の立場で、今何をどうするのか。

国云々では無く、都として何をする必要があるのか。

 

GoToだって問題だと都が思うなら意見を公に述べるべきで、責任の所在の話しは関係ない。責任者が他者にあろうが、どのような状況でも都民の生活を守る義務が貴方にはあるわけで、それを「国の問題ですから」等という言葉で有耶無耶にする事がゆるされるわけはない。

 

もう少し真剣に都政を運営して欲しい。

そして貴方は国政を担っているわけでは無く、都民の生活を守っている事をもう一度思い出して欲しい。

 

自民党の支援が無ければ今後の政治家としての活動が難しいとかそういった事を考えているような状況ではない。どのみちこの状況を乗り越えなければ貴方に次はない。

 

そもそも今そこにいるのも真っ当な対抗馬がいなかっただけの話しで、それ以上でもそれ以下でもない。

それでも貴方は今都知事としてそこに座っているわけで、その責任を真っ当する気がないのであれば今すぐにでも辞任すべきだ。

 

いい加減オママゴトのような都政運営は辞めて欲しい。