何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

技術的視点、経営的視点の両面で謎理論すぎて理解不能

 

𝔎𝔞𝔦𝔰𝔢𝔯 🍸 on Twitter: "人月100万円のプログラマーが人月50万円のプログラマーの2倍生産性高いかというとそんなことはなくて、企業経営の観点して正しいのは、同じ100万円使うなら人月20万円のプログラマーを5人雇うのが、一番経済的合理性が高いんですよ。 https://t.co/iOzadGFAqU"

冒頭から最後までさっぱり意味がわからない。技術的視点で見れば、エンジニアのグレードは開発対象に依存するのでお門違いの議論過ぎ。一方で経営的視点で言えば、コストの合理性は商業的価値に依存するので関係ない

 

コメントのとおり、余りにも謎理論過ぎて、さっぱり理解できなかった。

凄いエキスパートクラスのエンジニア兼、天才的経営者の中の人なんだろうが、私にはさっぱり理解できない世界だった。

 

まず、技術的視点で言えば、いくら使うかという視点では議論しない。

まずそんな議論がない。

 

技術的視点でいえば開発したいモノに対してどういった技術が必要であるかという話しでしかなかく、その技術をどうやって調達するかというのが、人で賄うか、それともサービスやプロダクトの購入で賄うかという話しでしかない。

当然、完成したモノを商品として提供するにあったての採算性も議論の対象とはなるが、設計時点で言えば、何れのケースも議論の対象になるわけで。

で、最終的に内製化するケースに限ってのみ当然工数の検討は必要となるわけだが、それですら、頭数で計算する事は、まず間違いなくない。

まぁ、やる会社もあるという反論はあるだろうが、私が知る限り40万円を下回る金額でのSES派遣は新人を派遣するケースですら稀で、新人はどちらにせよ値段がつかないので、持ち帰り案件で使うか、または同伴でのセット売り程度でしか対応しないのが普通。

 

仮に社内的に100万円自由に使えるよ、というケースがあったとしても、それですら先に人を5人集めよう等という議論をする事はなく、普通はモノの議論から始まるわけで。

 

さらに大幅に譲歩して、単価100万と単価20万を5人、つまりどうしても100万円/月という発注をしなければならない状況であった場合、仮に何れでも同じものができるのであればどちらに発注しても変わらんし、むしろ管理コストまで考えれば100万円/月に単独発注する方が圧倒的に合理性が高いわけで。

 

唯一の例外は、例えばデータ入力のように、そもそも技術的スキルが不要で、単純労働をひたすら継続して行うケースについて言えば、そもそも時給レベルでこの議論と不釣り合いの話し(そもそもそんなレベルの作業に100万円/月の単価の技術者を選定する時点で議論が明後日過ぎ)に過ぎない。

 

以上の事から、技術的視点で100万円/月と20万円/月の5人の技術者が並列に扱われる事もなければ、普通の経営者がその状況で20万円/月の5人の技術者を選択したとして、それを合理的とは言わない。

 

次に、経営的視点から考えるが、これも意味不明過ぎ。

そもそも経営的視点から見れば、内部コストについての合理性は商業的な可能性を満たすのかどうかでしかない。

つまり、仮に開発に100万円掛かったとした場合、損益分岐点がどこであるのか、それはいつ回収できるのか、そしてそれは結果としてどの程度の収益を生みだすのか、それだけでしかない。

それと同時に考える事は、その100万円の投資効率として合理性があるかどうかでしかなく、つまり結果的に生みだされる収益や回収に掛かるサイクルが他の投資案件と比較して優位性があるかどうかでしかない。

経営者はせいぜいこの程度しか見ないし、それより低レイヤーの話しは経営者の視点ではなく中間管理職や企画職のレベルの話しであって、経営者にとってその中身はまずどうでもいい。

というか、そんな話しをだらだらしている時間の方が無駄だし、そもそも投資効率以前の話しは他でやってからこいとしか言えない。

 

なんで経営者がいちいち個々のリソースの効率まで考えのよ・・・。

それ既に経営者ではなくて現場の担当者レベルの発注や契約時のレベルの話しであって、経営には私の経験上は1ミリも関係ない。

 

経営者としては基本は投資判断の合理性や適格性について責任を負うわけで、そこから先はプレイヤーやマネージャーの責任範疇であって、どこまで経営者が責任負うのよ。

 

極論言えば、経営者から見れば、単価100万円だろうが、20万円だろうが、なんなら1億円だろうがどうでも良くて、投資に合理性があればそれでいいし、後は資本力キャッシュフローの問題に過ぎず、それ以上でもそれ以下でもない。

 

という事で、技術的視点、経営的視点の両面で謎理論過ぎて理解できない。