滝沢ガレソ🐯 on Twitter: "【訂正とお詫び】新宿駅の鬼滅広告の件、『フェミ対策で谷間と股間が隠された』と投稿しましたが、これは誤りでした。駅は老若男女あらゆる方が利用する場所のため、広告の審査基準に『性に関する表現規制』等が盛り込まれており、この点への配慮で… https://t.co/ywixqU1lWN"
いや別に権威云々ではなくて、具体的な基準が示されているものがあってそれに従ったとなっているのであれば、元の主張（フェミニストへの対策）が誤りなのは明確なわけで謝るのは普通かと。なぜそれすら批判するのか
過去の投稿を見るからに、愉快犯である可能性も否定はしないし、そもそも本件含め悪意を持った投稿である事も否定はしない。
が、それはそれかと。
個人的に、Aの事象について問題があったとしてそれを謝罪した際、少なくとも謝罪になっていないような内容でない限りは、仮に相手がどのような人物であるかや、また、過去にどのような事をしたのか、という点で謝罪を否定するという行為はすべきではないと思う。ましてや、Ｂの事例やＣの事例といった関係がなく、Ａではない物事まで持ち出して「だから信用できない」とか「だから謝罪になってない」と言ってしまうともはや謝罪をしたいと思う人間なんて現れないだろう。
当然、謝罪が謝罪になっていない（例えば、個人的にはオープンレターの一件はそれで、誰に謝るべきか、何を謝るべきかが全くなく、単純に自分たちは被害者だからとしか主張していないのは、さすがに謝罪ではないかと／最低限自分たちに落ち度があった点を認めて、その点を明示的にしていれば私はそれで終わりだったと個人的に考えている）ようなケースもあるので、それであればその事を問題とするのは妥当だと思う。
が、この事例について、この件単体で見れば、自身の何の発言（規制が行われたのはフェミニストへの対応の為という発言）が、どのように間違っていたのか（そもそも公共の場での掲示物については基準が設けられており、自身の発言は自分の思い込みであった点）、を提示した上で、お詫びとしている。
確かに、穿った見方をすれば「こんな条項が盛り込まれたのは」という遠回しな批判ではないか？とも受け取れなくないが、それを言い始めると、凡そすべての謝罪を受け入れる余地がなくなる。
で、たいていの人は今自分が攻撃されているわけではないから謝罪を受け入れないというスタンスだろうが、それは同時に、相手も自分たちが間違いをした際に、同様に謝罪を受け入れないという事を容認することになる。
それでいいの？
例えば以下の私のコメント。
【恐怖】自閉症の息子を持つ母親の垢に粘着する反出生系ツイフェミ界隈が凶暴すぎる件。
ミサンドリストだと思ったところで問題なのは本人達が自分達の在り方こそフェミニストとして正しいと吹聴しているのでどうにもならんかと。この手の人に対処できないとフェミニズムは終わるかと思うが皆見て見ぬふり
この話のコメントにも書いたが、恐らく日本のフェミニズム界隈の問題は、多重的に問題が重なっていて、見ている側も、当然発信する側も気を付けて進めないと、ただの地獄絵図にしかならない。
ここで言う地獄絵図というのは、政治のそれと同じで、当人達はそれが正義だと主張するかもしれないが、その他大勢の人（男性だけでなく女性も含め）は、明らかに面倒な集団としてしか認知しなくなり、距離をとる事となる。
で、そのような状況に陥ると（というか、今、陥りつつある）、何がまずいのかというと、支援者が増えなくなるので単純に過激派も含めて自分たちの勢力であると主張するしかなくなる。
で、当然そんな過激派を身内とすると、余計にその他の人は危ない集団と認知するので、距離を取る。
この負の連鎖の始まりになる。
そもそも女性の権利の改善や地位の向上といった事や、そもそも女性に限らず、当たり前の権利を当たり前の主張できる事、いや、主張せずとも理解される環境が整うというのは、誰にとっても不利益はない。
少なくとも私はそう思う。
だからこそ、Aの問題についてはAの範疇で整理をする、Bの問題についてはBの範疇で整理をする、そういった切り替えや、整理が大切で、フェミニストとミサンドリストはわけなければいけないし、同時に、フェミニストもミサンドリストに対しては少なくとも自分たちとは違うというスタンスを示さないと理解はされないと思う。
同様に、ミサンドリストを批判するのであれば、ミソジニストも批判すべきで、そういった事を適切に整理しないと私はダメだと思う。
このあたりのネタになると、ゼロ百でしか議論できないひとが極端に増えたり、Aの議論とBの議論、なんならCの議論まで全部ごちゃまぜにして「だからダメだ」のような話を展開する人が多い。
今回の投稿で言えば、他にも明らかにおかしな投稿をしているので、炎上狙いの愉快犯だとすれば、フェミニストへの攻撃云々以前に、そういったアカウントであることについて整理すべきで、彼の存在自体をもって「だからフェミニストへ反論する人はこの人同様に糞だ」とするのであれば「フェミニストの評価はミサンドリストの評価も含めて同一視するべき」と言っているようなものだ。
そんなわけないでしょ。
フェミニストへの反論や意見があったとして、それイコールミソジニストではないし、逆にそういった短絡的な決めつけをする人がいるから、結果的にフェミニズムへの理解は広がらない。
実際問題、私は男性なのでどうでもよいが、少なくともそういった雑な対応の結果、被害を受けるのは女性自身（それこそ上の投稿のような事例）であり、それを「仕方ない」と切り捨てるのであれば、もはや日本のフェミニズムとはなんなのか、とすらなると思うが。
