何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

面倒はいや=わかる、売上に含まれる消費税が利益にならなくなる=意味がわからない

 

まりす@maris annの中の人 on Twitter: "ハンドメイドやってる皆さん、次の選挙でインボイス制度に反対する政党に投票しないと、課税業者登録しなきゃいけなくなるし、粗利に掛かる消費税も納めなきゃならないし、面倒が増えますよ。 その辺りも投票先選びにぜひ御勘案ください。 https://t.co/NmfoOZiZB4"

この手の意見のほとんどの理屈がよくわからん。そもそも免税されているわけだから相殺されないのは当然で、免税事業者が売上に含まれる消費税額を自己の利益とする理屈も当然謎。全体的に面倒という話し以外は謎すぎ

面倒になるのは判るし、上手い仕組みはないものかと思わなくもないが、そもそも個人事業主だったり、そもそも個人事業主としてすら表に出さない人だったりが納税をしていない状況が問題だと思うんだけど。

 

特に消費税は自己の負担ですらない。

消費者が支払った税を一時的に預かり、それを代わって収めるだけのもので、それを自己の利益として勘定する事を正当化する理屈が謎。

 

面倒が増えるのがいやだなぁ、という理屈は判るし、その一点で批判的であることは理解できるが、流石に消費税の扱いについてどうこう言われても、それを処理できない程度の人がなぜ事業を営むのかとしか突っ込めない。

 

どちらかというと個人事業主の拡大(YouTuberや転売ヤー含め)により、小規模事業者がとばっちりをうけたという感じもするので、小規模事業者は「ちゃんとやっとけよ」と言う権利があると思うが、消費税を自己の利益として主張する人にその手の権利があるのかというのは疑問。

 

少なくとも脱税や脱法の類いに社会はそこまで寛容でもないと思うし、実際、政治家が「法律上は問題ない」としても「倫理的におかしいだろ」と我々は言うわけで、それが自分達の立場になったら「法律上は問題ないのだから」と言ってしまうと、もはや、それってどうなのとしか。

 

法律上問題なければOKとするなら、自分以外も含め、自分に利益がないことも含めソレは認めざるを得ないけどそれで本当に良いのかと。

 

どちらかというと今までがザルで、日本ではあまり個人が事業を営むことがそれほどメジャーではないという前提で仕組みがザルだったわけで、ここまで個人事業主や小規模事業者が増えるようであれば制度体系を変えるのは政府の責任でもあると僕は思う。

 

実際税制度ってのはそうやって回っていて、僕らだってアホのような金額で税金収めたりするわけで、だからと言って納税額の低い人や、免除されている人に対して「お前らには発言権はない」等とは言わないし、仕組みがそうである以上、収める事は止む無し(望んで収めては当然いないが・・・)という事しか言えないわけで。

 

それが嫌なら税制度自体を撤廃して、福利厚生とか公序とかについて廃止していくことをより加速するしかないのだけどソレで良いのだろうか。

 

必要なお金は自分以外の誰かが納めてくれるのだから、自分は納めないという事は、少なくとも事業というものが一般的に営利目的であるとしても、社会の構成要因である事業主としてのスタンスとしては、限りなく黒いスタンスではあると思うが。

 

ブラック企業ですらCSRという建前で社会的責任について負うべきところは負って、その上で如何に逃げ回るかという事をやっているわけだから、そこはもう少し上手にすべきだし、主張するにしても、流石に「消費税分の利益が消える!」等といってはいけないと思うのだけど。

 

面倒という一点では批判されるのでもっと合理的な何かを探したのかもしれないけど、少なくとも面倒という事を除くと、本来有るべき姿に収まりつつあるという事の方が妥当な見解であって、一部の商慣習と相性が悪い事は認めるけども、それは少なくとも多くの個人事業主のそれとは全く関係がないし、むしろそのスタンスが法改正の原因だと思いますが。